白井 勝二
渡良瀬遊水地ヨシ焼き実施
渡良瀬遊水地は、3,300haの広大な面積を有しているがその内の半分は湿地に生育するヨシ・オギ原である。このヨシ・オギ原は、多くの動植物の生息の場となっていて、この良好な環境が評価され平成24年にはラムサール条約に登録されている。
このヨシ・オギ原は毎年春先に地元の人々により行われるヨシ焼きにより枯ヨシ、枯草が焼かれることや小さな樹木などが焼かれことにより広大なヨシ・オギ原が維持されている。
また、ヨシ焼きにより地表に日が当たる環境になり植物の芽吹き、発芽も促される良環境となっている。
令和4年3月のヨシ焼き
• ヨシ焼き時には、広範囲に降灰が生じるので周辺自治体・住民に事前にヨシ焼きの広報が行なわれた。
• 令和4年3月5日に2年ぶりに実施された。前年悪天候でヨシ焼きが実施されなかったため今年は例年に比べ2週間ほど早く行われた。
• 昨年中止であったため枯れヨシも多く、天候も良くヨシも乾燥していたので良く燃えた。
• 8時30分に地元の人々により火入れが行われ各所から一斉に炎と黒煙が登り全体の9割約1,300haが焼かれた。例年にない延焼であった。
• ヨシ焼きは、地元13地区295人を始め消防、行政機関等総勢約740人で行われた。
• コロナで見学は差し控えるようにPRされていたが約2,000人が写真撮影に来ていた。
第1調節池
第2調節池
第3調節池