知る活動

 

2020年


学習会 2019/02/16

会場:ハートランド城(旧藤岡スポーツふれあいセンター)研修室

発表者:齋藤広道氏

テーマ:「植物分類体系について」

画像:19/02/16 学習会「植物分類体系について」

内容

植物の分類について、会員より、属、科などより上位の分類階級について知りたいとの要望があったとのことで、長年環境調査に携わっている齋藤広道氏から解説がありました。

現在は、ドメインが生物の分類の最も上級で、さらに、界、門、綱、目、科・・・という分類階級となっていることを、ヒト、ワタラセツリフネソウ、大腸菌などの具体例をあげて説明されました。

植物については、新エングラー体系、クロンキスト体系、APG体系の3種の分類体系、および、それらの上位の分類階級について説明がありました。とくに、APG体系と日本で従来使われてきた新エングラー体系との違いについて、詳しい解説がありました。APG体系は、DNAの塩基配列情報による被子植物の系統解析に基いたもので、今後の主流となるものですが、科や属が大幅に再編されていて、慣れるまでは大変です。日本に自生している植物を中心に、APG体系Ⅲのそれぞれの目に属する科を示した表を作成され紹介していただきましたが、APG体系を用いる上で、大変参考になるものだと思いました。

関連の書物もたくさん紹介していただき、植物分類について、理解が深まりました。



学習会 2019/02/02

会場:ハートランド城(旧藤岡スポーツふれあいセンター)研修室

発表者:大和田真澄氏

内容

1. 「渡良瀬遊水地の土壌の富栄養化が植生に及ぼす影響」

渡良瀬遊水地において、ヨシ・オギが3m以上の高茎草原(富栄養地とみなされる)と2mに達しない低茎草原(貧栄養地とみなされる)で、2018年9月から10月、1m四方に枠を張って(コドラート)、そこに生えている植物名とそれがどのくらい地面を覆っているかを調べた結果について、報告がありました。

これら2種の草原では、植物相が大きく異なり、低茎草原では、植物の出現種数が多く、とりわけ絶滅危惧種が多いことを、調査データから説明されました。会員が、経験として感じていることを、調査結果として明らかにされ、納得!でした。

また、渡良瀬遊水地の富栄養化は河川によってもたらされたことが、航空写真から推測でき、富栄養化によって、ヨシ・オギが生長し高茎草原が形作られ、光を奪い、他の植物が生育しにくい状態になったことが理解できました。

土壌の富栄養化については、報告がほとんどないということで、貴重な調査結果といえます。

 

2. 「ミズアオイの話」

ミズアオイを、小学生向けに教材化した内容を紹介していただきました。花びら、ガク、雌しべ、雄しべ、異形雄しべ、ミツバチによる受粉、実、種などについて、わかりやすく解説し、凖絶滅危惧のミズアオイから環境保全にも目が向けられるように考慮したもので、環境教育としても重要だと思いました。小学生に戻った気分で楽しく拝聴しました。


学習会 2019/01/19

会場:ハートランド城(旧藤岡スポーツふれあいセンター)研修室

 

内容:

1. 「ワタラセツリフネソウはいかにして新種になったか」(発表者:大和田真澄氏)

 渡良瀬遊水地でワタラセツリフネソウを新種として明らかにした大和田真澄氏による講演です。関東各地の博物館の標本や各地のツリフネソウの調査、さらには愛知教育大学の渡邉教授による遺伝子の研究から、新種として確定されるまで、また、その後明らかになったワタラセツリフネソウの生育地について、詳しい説明がありました。出席者一同興味深く拝聴しました。

 

2. 「渡良瀬遊水地の植物 保全・発芽」(発表者:白井勝二氏)

 渡良瀬遊水地で貴重植物の保全とともに、発芽実験を行なっている白井勝二氏から、保全活動とその効果、発芽や成長過程の観察結果などについて具体的に説明がありました。今年度も保全活動に尽力しようという意欲が高まるとともに、発芽実験等の貴重なデータの持つ意義を心に刻みました。

画像:2019/01/01 学習会の様子