活動の記録


2024年

5月25日(土)

晴天です。前日から較べればやや過ごしやすいですが、やはり直射日光の下は暑いです。

 

今日は、予定ではサクラソウ集団を図に落とす作業をするはずでした。

 

現地に行ってみると、なんとセイタカアワダチソウがびっしりと生い茂り、花の終わったサクラソウがその下に埋もれていました。

これはいけません。

 

本来の予定を放棄して、セイタカアワダチソウを抜こうということになりました。

これを放置していたらサクラソウは間違いなく消え失せてしまうことでしょう。

 

力を入れすぎるとブチッと音がして途中で切れてしまうので、なるべく弱い力でゆっくり引き抜くのがコツです。しかしそれでも必ず先の方は切れてしまいます。残った根茎からまた芽生えてくるでしょう・・・・(汗)。

引き抜いてみると、根茎が横方向に曲がっていってます。地表から浅いところに根茎が密集しているに違いありません。サクラソウの根茎との競合はどうなっているのでしょう?

いろいろ調べてみたいところです。

 

セイタカアワダチソウだけを抜き取って、今日は解散。

 

その後、タチスミレなどを見に行きました。開花が始まっていました。(MO)


5月11日(土)

今年からサクラソウを記録していくことになりました。

 

渡良瀬遊水地のサクラソウ集団は次のことで興味深いと思われます。

 

1.集団が若い(?)

状況から判断して、昔、旧巴波川の河川敷に生育していたサクラソウの種子が土中に埋まっており(シードバンク)、近年の土の掘削によって蒔き出され発芽して集団を作った、と想像されること。

 

2.サクラソウには異形花柱性が知られているが、長花柱花、短花柱花、等花柱花のいずれもがここでは見られ、各パッチごとに異なっているようである。

 

今後集団が環境に適応して広がっていくかどうかその動態を記録すること、また異形花柱性を利用して遺伝的多様性が集団の中でどう変化していくかその動態を記録することを、会として継続的にできればと考えております。

 

本日サクラソウの花は終わっていました。

今年は手始めなので、とりあえずノウハウを得ようというつもりです。(MO)

 


4月20日(土)

 4月20日、年度初めの総会が開催された。今年は「知る活動」に加えて「守る活動」を重視していくことが承認され、早速活動が始まった。

 

 春は、サクラソウの保全をメインに据える。サクラソウの、まずは調査から。その自生地に総会後足を向けた。本家の桜より濃いピンクで可憐な花がちょうど見頃。サクラソウとは、なんと春にふさわしい名前だろう。周りには、チョウジソウもトネハナヤスリもある。ニョイスミレも所々にある。セイタカアワダチソウの幼植物もいっぱい顔を出している。ヨシ焼き後の明るい環境下はこれらの植物の芽吹きに必要不可欠。

 

 自生地に向かう道すがら、ノダイオウの大きな葉に出会う。アケビの雌花と雄花が咲いていた。どちらも淡紫色の3枚の萼片に雌しべまたは雄しべのみのつくりで、花弁をもたない。淡紫色と言うが、温かみのある色合いで、人工的には作り得ない色だと思う。牧野図鑑には、果実が一方に縦裂して果肉が現れるから「開け実」と、名の由来に関する一つの説があげられ、植物を指すときはアケビカズラが正しいとある。

ハタベスゲらしきもの、小葉5枚のオヘビイチゴ(小葉3枚のヘビイチゴに対して)、ノカラマツ、ヌマアゼスゲなども歩きながら、確認した。

 

 また、傍らのヨシ原には、ノウルシの株が黄色い、花とおぼしきものを咲かせている。地下茎は二又分枝を繰り返し、先端から新芽を出す。点々とある株の群落はそのようにして大きくなってきたのだろう。黄色に見えるのは、花弁ではなく、2枚の苞葉で、その上に花弁をもたない雌花と雄花が咲いている。植物の花をつくる遺伝子モデルとしてABCモデルというのがある。

あくまでも両性花を説明するモデルだが、単性花や花弁・萼片がないものを説明するモデルがあるのかどうか。規則的な構造を形成するには系統だった遺伝子の働きが背景にはあるはずで、多種多様なつくりの数と同じだけ遺伝子の働きのパターンもあるということである。

 

 サクラソウに話を戻そう。調査はこれからである。新しい知見として何が見出されるのか、ワクワクする。これまで、サクラソウはニ型花柱性と考えられ、自家受粉を回避する仕組みとして、長花柱花・短花柱花を形成すると思っていたが、等花柱花も存在する。等花柱花は元々あったのか、それとも適応の結果、新しく形成された形質か?ポリネーターとなるマルハナバチは実際にはどの程度受粉を担っているのだろうか。次から次へと疑問が湧いてくる。今年も面白くなりそうだ!(KMae)