・オオヒメワラビ

渡良瀬遊水地に生育するオオヒメワラビ葉身

オオヒメワラビ メシダ科(イワデンダ科)

学名:Deparia okuboana (Makino) M. Kato

花期

 -月

出会い度  ★☆☆☆☆(渡良瀬遊水地内)
草丈 先を摘まんで立てると60~120 cm、葉柄、葉身共に傾き50~70 cmほど
環境 樹林内で湿った区域に生育する。遊水地内でも水塚状にある樹林ではなく、やや平坦な樹林内で見られる。 
特徴 夏緑生。比較的みずみずしい緑色で大型の葉をつける。オオヒメワラビモドキとミドリワラビに似ており、その中間的な形態である。2回羽状深裂のものではオオヒメワラビモドキのようで、葉柄や中軸に鱗片が残らないのが本種。3回羽状深裂のものはミドリワラビのようであるが、小羽片の小脈はミドリワラビでは分岐し、本種は単生することで区別できる。これはミドリワラビの小羽片が鈍鋸歯縁であるのに対して本種はほとんど全縁であることと関係しているものと思われる。 
備考 遊水地の林内で樹林性のシダは少なく、大型のものは限られるので、意識してみれば各所で出会えるかもしれない。