渡良瀬遊水地に生育するカニツリグサの全体画像と説明文書
渡良瀬遊水地に生育するカニツリグサの画像その2
渡良瀬遊水地内のカニツリグサ葉耳
渡良瀬遊水地内のカニツリグサ葉鞘・稈の毛
渡良瀬遊水地内のカニツリグサ葉表

カニツリグサ イネ科

学名:Trisetum bifidum (Thunb.) Ohwi 

花期  4~6月
出会い度  ★★★★☆(渡良瀬遊水地内)
草丈  40~80cm
環境  草地、道ばた、堤防
特徴 多年草。枝はふつう 1 節に 2 本出て、小穂には2~3 個の 小花がある。円錐花序は最初緑紫色であるが次第に黄緑色~黄褐色に変わる。花序はやや先が傾く。葉の両面、葉縁、葉鞘、節には柔らかい開出毛がびっしり生えている。稈は無毛。小花の護穎上部が深く2裂、背軸側のすぐ下から6mm~10mm長い芒が出てねじれるか反り返る
備考

長田武正(1989)のカニツリグサは葉表は無毛かまばらに毛のあるなどと書かれているが、遊水地の本種は写真のように多毛である。神奈川県植物誌では、その性質は連続して分けられないとしている。野口達也(2004)はこのサイトのように葉・葉鞘などに有毛のタイプを牧野型、無毛のタイプを長田型として、無毛形を外来植物ではないかと提案している。渡良瀬遊水地では、場所(環境)によって2つのタイプが自生している。