遊水地のトピックス 21・22


2022年

2022/12/24 新赤麻橋からスカイツリー(YT)

画像:2022/12/24 新赤麻橋からスカイツリー

新赤麻橋から見えたスカイツリーを、ちょっと大きく撮ってみました。

 

2022/12/16 マルバヤナギの胴吹き根(YT)

画像:2022/12/16 マルバヤナギの胴吹き根

正式名称がわからないのですが、胴吹き根と名付けました。マルバヤナギに出たものです。水に浸った部分の幹は白泥色になっています。その上は普通の幹の色で、境目に出たものです。気根なのでしょうね。

 

2022/12/1ワルナスビの実(YT)

画像:2022/12/16 ワルナスビの実

枯れて倒れた茎に、鮮やかな黄色の実がついていました。どうも、ワルナスビの実のようです。

 


2022/12/10 シダ3種(YT)

ミドリヒメワラビ

画像:2022/12/10 ミドリヒメワラビ
画像:2022/12/10 ミドリヒメワラビ

イヌワラビ

画像:2022/12/10 イヌワラビ
画像:2022/12/10 イヌワラビ

シケシダ

画像:2022/12/10 シケシダ
画像:2022/12/10 シケシダ

連日氷が張っているというのに、樹林下の道端で夏緑性のシダがまだ緑を保っていました。

ミドリヒメワラビは明るい色調の葉を持つ、よく見かけるシダです。うちの庭にもありますが、遊水地では初めて見ました。イヌワラビもよく見かけます。この場所にも複数の株がありました。シケシダは初めて見ました。ちょっと自信がなかったので、シダに詳しいE会員に、シケシダで正解か質問して同定に至りました。(YT)

 

2022/11/25 クヌギカメムシの仲間(YT)

画像:2022/11/25 クヌギカメムシの仲間

クヌギの幹で、クヌギカメムシの仲間が交尾していました。晩秋から初冬に産卵する変わり者です。この木には複数のカップルがいました。まわりが枯れ色になる頃のこうした活動は、見る者の背筋をしゃんとさせますね。

 

2022/10/15 ツユムシ (YT)

画像:2022/10/15 ツユムシ

秋の遊水地は、どこに行ってもバッタやキリギリスの仲間でいっぱいです。今回、草むらから飛び出したのは・・どうもツユムシの雌のようです。

 


2022/08/19 ミズトラノオ (YT)

とある水辺に、見慣れぬ植物が。もしかして、これは・・ミズトラノオ?!だといいのですが。咲くのが楽しみです。1茎持ち帰って、家で撮った写真も添付します。

ミズトラノオの画像1
ミズトラノオの画像2
ミズトラノオの画像3
ミズトラノオの画像4

2022/06/18 ノダイオウ (YD)

ノダイオウの果実

ノダイオウ(絶滅危惧Ⅱ類)はギシギシの仲間です。

これはノダイオウの果実です。萼片が翼状になり、中脈が膨れない(コブ状にならない)のが、この仲間の唯一の特徴です。

 

 

2022/06/18 ミズアオイ(YD)

ミズアオイの花

今年もミズアオイが早々と咲きだしました。


2022/05/16 ミズハコベ(MA)

画像:2022/05/16 ミズハコベ

広い干潟の湿地にミズハコベの陸生型が花を付けだしていた。この植物は、異形葉(水中葉、気中葉)の観察に適している。

 

2022/05/16 ヤブヘビイチゴ(MA)

画像:2022/05/16 ヤブヘビイチゴ

道脇の薮に、大きなヤブヘビイチゴがこちらを見ていた。

 

2022/05/17 オヤブジラミ(YT)

画像:2022/05/17 オヤブジラミ

オヤブジラミが果期を迎えました。トゲトゲだけれど可憐な紫の実が、東赤麻橋のたもとで揺れていました。

 


2022/04/23 ナラノヤエザクラ(YT)

画像:2022/04/23 ナラノヤエザクラ
画像:2022/04/23 ナラノヤエザクラ
画像:2022/04/23 イタチ

部屋南部桜づつみに、ナラノヤエザクラが植栽されて、咲いていました。カスミザクラが重弁化したもので、古くから知られた品種です。百人一首の「いにしへの奈良のみやこの八重桜けふ九重ににほひぬるかな」と詠まれたのは、この花だそうです。ナラノヤエザクラを撮っていたら、いきなりイタチが出てきて幹に駆け登りました。イタチって、木登り上手ですね。

 

2022/04/05 ジャヤナギの芽吹きと花 (MA)

画像:2022/04/05 ジャヤナギの芽吹

ジャヤナギの芽吹き、高木で特徴ある樹形をしている。

 

画像:2022/04/05ジャヤナギの雌花穂

ジャヤナギの雌花穂、雌小穂は長い毛で覆われている。

 


2022/03/30 鷹見台から、与良川付近で咲いていたタチヤナギとカワヤナギの花(MA)

画像:2022/03/30 タチヤナギの芽生え

タチヤナギの芽生え

 

画像:2022/03/30 タチヤナギの雌花

タチヤナギの雌花

 

画像:2022/03/30 タチヤナギの雄花

タチヤナギの雄花

 


画像:2022/03/30 カワヤナギの芽生え

カワヤナギの芽生え

 

画像:2022/03/30 カワヤナギの雌花

 

 

カワヤナギの雌花(左の写真)

カワヤナギは雌株しか見つかりませんでした。

 



2021年

2021/12/30 コカイタネツケバナの現在の様子(MA)

画像:2021/12/30 コカイタネツケバナ
画像:2021/12/30 コカイタネツケバナ
画像:2021/12/30 コカイタネツケバナの干潟

水が引いて、干潟が現れ、そこにコカイタネツケバナ(コタネツケバナ)がロゼットを広げていました。タネツケバナもわずかながら咲いていましたが、ほとんどコカイタネツケバナでした。

 

2021/12/30 フラサバソウの芽生え(MA

画像:2021/12/30 フラサバソウ
画像:2021/12/30 フラサバソウ

 

フラサバソウは、双葉が出ていつまでも残りますが、頂芽から本葉を展開し始めたところでした。

 


2021/11/30 池内水路で見つけた植物 (KM)

フウセンモが生育していました。

画像:2021/11/30 フウセンモ

その名の通り風船のような球体ですが、極く小さく、1、2mmの大きさです。面白い形をしていますが、藻の仲間で、黄緑藻網に属しています。

 

画像:2021/11/30 フウセンモ、ズームしました

ズームしてみました。

 

キタミソウがまだ咲いていました。

画像:2021/11/30 キタミソウ

ツンドラ地帯で多く、北海道北見で発見されて名付けられたのだという。2mmほどの小さい花で写真に撮るのが難しいです。絶滅危惧II類

 


2021/11/07 イヌタヌキモ (MA)

イヌタヌキモとタヌキモの殖芽(越冬芽)

画像:2021/11/06作成 イヌタヌキモとタヌキモの殖芽

左はイヌタヌキモの殖芽(越冬芽)右はタヌキモの殖芽(参考)、このふたつは、11月頃、殖芽の形態で見分けるのが分かりやすい。

タヌキモは、イヌタヌキモとオオタヌキモの雑種由来と言われている。

2021/11/06作成(MA)

イヌタヌキモの茎の先端の殖芽

画像:2021/11/06イヌタヌキモの茎の殖芽

殖芽は茎の先端に出来る。

2021/11/06撮影(MA)

 

イヌタヌキモの花

画像:2021/9/30 イヌタヌキモの花

水中の水草だが、花茎を気中に出して花を咲かせる。

2021/09/30 撮影(KM)

 


水中のイヌタヌキモ

節から葉が2枚ずつでているのもこの植物の特徴、細かく分かれた葉のところどころに、水中のミジンコなどの虫を捕らえる袋が着いている(捕虫嚢)食虫植物。

 

2021/10/16 ゴキヅルの実がはじけました。(HS)

ゴキヅルの花

画像:2021/09/23 ゴキヅル の花

花びらが10枚に見えますが、そのうち半分は萼とのことです(植物図鑑参照)。まったく同じに見え、区別がつきませんが・・・。2021/09/23 撮影

ゴキヅルの実

画像:2021/10/02 ゴキヅル の実

ゴキヅルの実が熟れました。2021/10/02 撮影

ゴキヅルの実の残った部分

画像:2021/10/16 ゴキヅル の実の残った部分

実が上下に割れて、上の部分(基部)だけ残っています。2021/10/16 撮影

ゴキヅル の種

画像:2021/10/16 ゴキヅル の種

実には黒い種が2個入っていて、実が割れると、当然のことながら下に落ちます。2021/10/16 撮影


ゴキヅルを漢字で書くと、合器蔓で、合器とは、蓋がついているお椀のことをいうそうです。実は上下に割れるので、なるほど蓋つきのお椀だなと思います。実の上の部分(基部)には小さな突起がついています。下(先端部)にはないので、なんでないんだろうと言った会員がいましたが、何か理由があるのでしょうか。

 

 

2021/10/05 フジバカマにキタテハ(KM)

画像:2021/10/05 フジバカマにキタテハ

フジバカマにキタテハがきていました。

フジバカマには渡り蝶のアサギマダラを探しに何度も覗いているのですが今年はまだ会えていません。でもまだ諦めません・・・蝶が南まで飛んでいくのに比べればもうひと踏ん張りが必要ですね。

 

2021/10/0ナンバンギセル

画像:2021/10/02 ナンバンギセル

形も名前も面白いですね。(KM)

 

ナンバンギセルは葉緑素がなく、イネ科などの植物に寄生します。渡良瀬遊水地ではオギに寄生しています。

 

万葉集 巻十 2270に詠まれた「思ひ草」はナンバンギセルだといわれています。

 

詠み人知らず

道邊之 乎花我下之思草 今更尓何物可将念(道の辺の 尾花が下の思ひ草 今さらさらに何をか思はむ)

 

「思ひ草」というだけあって、恋の歌です。下を向いて咲く花が、首をうなだれて物思いにふけるような姿に見え、「思ひ草」と呼ばれていたようです。ナンバンギセル(南蛮煙管)もその姿からついた名前ですが、ナンバンギセルより素敵な名前ですね。

 


画像:2021/09/05 マイヅルテンナンショウ実

マイヅルテンナンショウが実をつけていました。まだ黄色ですが、この後だんだん赤くなります。

 

2021/09/03 遊水地の水中と気中 (MA)

画像:2021/09/03 キクモ

キクモが水中で元気に水中葉を伸ばしていました。気中へ出た茎は背伸びして、気中葉をつけて水草の大きな変化を見せてくれました。

画像:2021/09/03 キカシグサ

キカシグサは、湿地や田んぼの浅瀬に生えるので、このような姿を見せることは無いです。珍しい光景に遊水地の奥深さを感じました。

 


2021/07/17   植物観察会で虫を撮るのもいいものだ。(KM)

画像:2021/07/17  ハイイロゲンゴロウ

ハイイロゲンゴロウ、お尻に泡をつけています。呼吸のために空気をためているとのことです。

 

画像:2021/07/17 ミズカマキリ

ミズカマキリ、カマキリと名がついていますが、カマキリの仲間ではなく、タイコウチ科です。

 

画像:2021/07/17 オオイトトンボ?

アジアイトトンボ、恋の季節です。

 


2021/04/13 おや? 何かいる!(KM)

画像:2021/04/13 おや、何かいる

おや? 何かいる!

画像:2021/04/13 野兎でした

ズームアップして見たら野兎でした!

画像:2021/04/13  逃げ足は早かった

逃げ足は早かった。

 


画像:2001/04/02 シロバナヤハズエンドウ

春の花を求めて遊水地の土手道を散歩。斜面を少し降りたところで偶然にもシロバナヤハズエンドウ(Vicia angustifolia var. segetalis f. albiflora)を見つけました。周りにはふつうのカラスノエンドウも見られ、その中でシロバナ品種が数株見られました。シロバナは、学名からでしょうか、名前はシロバナヤハズエンドウとよぶようです。

 

2021/04/10 見慣れぬタネツケバナ(YT)

画像:2021/04/02 見慣れぬタネツケバナ

第2調節地の道端に、見慣れぬタネツケバナがありました。茎に白い毛が密生しているのが、肉眼でもわかりました。(クリックすると画像が大きくなり、確認できます)

画像:2021/04/02 見慣れぬタネツケバナ葉

葉っぱの形も変わっています。アキノタネツケバナ、というのに似ているのですが。

 


2021/01/06 ガガイモ


画像:2001/01/06 ガガイモの実

ガガイモの実です

画像:2019/01/12 思川左岸のゴマギ

実がはじけると、たくさんの毛が現れます。これは種子に生えた毛で、風に乗って種子が飛んでいきます。

画像:2021/01/06  ガガイモの種が飛んだ残りの莢

残った莢です。種子は遠くに飛んで行って、その地で芽を出すのでしょう。


古事記や日本書記にも、種子が飛んで行った後の莢の半分を船にして、少名毘古那神が登場するという記述があるというので、驚きです。東邦大学医学部額田医学生物学研究所HPhttps://nukada.jimdo.com)の植物名での検索でガガイモの項目(「古事記」に、登場するガガイモ)参照。


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