2022年
広い干潟の湿地を訪れました。
すごいです。オオアブノメ・ミズハコベ・キタミソウがびっしり生えていて足をどこに置いて観察したらよいのか悩みます。他に、コツブヌマハリイ・カワヂシャ・ムシクサ・コオニビシ・タガラシ・カズノコグサ・スズメノテッポウ・ヌマアゼスゲ・ゴキヅル・ミズタカモジ・ミコシガヤ・ハナムグラなどが見られました。
オオアブノメは太い茎の葉のわきに閉鎖花をつけていました。なかには、筒状の白い花を開いているのもありました。また名前の由来となっている果実も見られました。
この場所は間もなく水位が増してきて、これらの植物は水の中に隠されてしまうので、私たちが楽に観察できるのは今のうちなのです。
干潟への道すがら、白い花のミゾコウジュがありました。シロバナミゾコウジュというのでしょうか。またイボタノキが香りのよい白い花をいっぱい咲かせていました。マルバヤナギ(アカメヤナギ)の綿毛・マグワの実・スイカズラ・スズメノチャヒキ・ナギナタガヤ・ヤブジラミの花・オヤブジラミ果実・イタチハギ・ナガハグサ・ウキヤガラ・マスクサ・イチゴツナギ・アオカモジグサ・タチカモジなど名前を教わりながら歩きました。
後半は移動して前半とは違った環境の樹林の中へ分け入りました。時おり降る雨も大降りにはならず、調査を続けることができました。(MK)
ところにより一時雨の予報に反して、さわやかな晴れの日となり、17名の参加者での調査会となりました。
早く来たY会員の「ノニガナが咲いていた」という情報に、まずそこを見に行くことに。オヘビイチゴの黄色い花が目立つその隣に、ノニガナも黄色い花を咲かせていました。もう綿毛になっているものもありました。ちょっとアカオニタビラコに似た感じで、うっかりすると見落としてしまいそうです。
そこから一歩水辺に出たところに、アゼスゲがありました。私はまだヌマアゼスゲとの区別がつけられないのですが、持ち帰った葉は内側に曲がっている・・・これがアゼスゲ‼ ヌマアゼスゲは反対に外側に曲がるのだそうです。
その他、ミコシガヤ、アゼナルコ、イグサ(イ)、ヤガミスゲ、イチゴツナギ、カラスムギ、スイバ、カスマグサ、エゾノギシギシなどを観察できました。
次の調査場所は、M会員の「花はもう終わりかもしれないが、オドリコソウがある」というところ。移動の道中、ハルジオンの花が真っ盛りです。アマドコロの群生もありました。
オドリコソウの花は下向きなので、遠くから見ても目立ちませんが、まだまだたくさん咲いていました。オオブタクサの丈が伸びてきていて、覆い隠されそうです。マグワの木の下に、蕾が赤く、花びらがほんのり薄紅色のノイバラがありました。ウスアカノイバラという品種だそうです。とても美しいノイバラでした。
他にこの付近で見ることができたのは、マスクサ、ヤワラスゲ、エナシヒゴクサ、ヒゴクサ、オニウシノケグサ、タマミゾイチゴツナギ、ミドリハコベ、ウシハコベ、イモカタバミ、トウバナ、オヤブジラミ、ミミナグサ、ナヨクサフジ、ノゲヌカスゲ、カラシナ、アブラナなど。
ヌマスギの木の下にハナウドが咲いているのを見ながら戻りました。
決して広くない範囲の調査でしたが、とてもたくさんの植物との出会いありました。渡良瀬遊水地はまだまだ私の知らないことだらけで、次の調査会が楽しみです。 (MK)